短歌・俳句
山登り十句 笹笛のきばを生やして山わらべ センセイをからかうように花びらは 蕨とるぜんまいをとる生きている 万緑がきたとふるえる山桜 たらの芽に我を忘れて思春期は 蔦よ見よまつすぐな子の凱旋を 子どもらにちぎられるまま笹ゆれる 吾子らゆく山のいた…
山登り八句 青あらし神社のすずを撫でゆけり 鶯の邪魔をせぬよう草をふむ 枯鳥居赤い枝花ぼんぼりに 蛇の枝ゆつくり下りろとよこたはる プラスだと肯定するや三角点 サンショウウオの卵の棲みか教はれり 静けさの歲月生えり亀の苔 山薫る桜吹雪をくぐり抜け …
短編小説の集い特別企画「なつやすみの宿題57577」に参加します。六首です/マークシート入道雲に投げつけてぼくを満たせよコカコーラゼロ
魔改造短歌を詠んでみる l-exil.hatenablog.com id:l_exil 氏の魔改造短歌に倣って、私も遊んでみた。 氏は「超絶短詩」のルール(ある単語を間投詞+単語に分解し、別の意味を付与する)に則り、短歌作品中に登場する語彙を超絶短詩分解して元の短歌にプラス…
夕寂四句 清明や田に水の張るひかり張る 夕寂を溶かしてをれり風車 薄原( すすきはら )浮雲に手のとどかざる 傾( かたぶ )きて菜の花もわれもしまいなり
なに者も午睡の神を宿らせて春の電車は泥田をゆく
題詠短歌をなんのために、どうやって詠んでいるか、じっさいの卯野の詠みかたの例をまじえて話をします。
ぎ/なぎさらささんのエントリから手にとった枡野浩一「かんたん短歌の作り方」(ちくま文庫)。 方法論についてはねぎさんが要点を抜書きされているので、私は個人的に好きな歌をここに引用しておきます。
永田和宏「作歌のヒント」機会詠の項と欄陸来訪の記憶から、「他者の視点をはなれ自分の目でものを見ること」について書きます。