nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

コミュニケーションコストカットとしての黒帯

黒帯がない。
正確には黒帯と柔道着の上着のみなくなってました。

今日実家に行き汚部屋をくまなく探してみたけどベッドの下、押入れの中、向かいのホーム、路地裏の窓、
カバンの中も机の中もNAINAINAIなんにもない。
かわりに部屋に残されているのは4kgの鉄アレイとあられもないBLマンガの残骸だけでした。

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水曜からお世話になる息子のスポ少柔道に私も参加するため、実家に道着を取りに来たのだけど、たしかに10年着てないけど、まさか紛失してたとは…
若干あせって気づいたことは、「わたし思った以上に柔道の黒帯資格とったことに矜恃もってたんだな」ってことと、「他人の目にわかりやすい資格の証っていろいろラクなんだな」ってことでした。

柔道で「黒帯」の意味とは
柔道で黒帯を取るには実践経験と筆記試験、さらに「投の形」「柔の形」という2つの演舞みたいなのを覚えてそれをクリアーしなきゃいけないんですね。
で、その中で投げた瞬間に相手の道着をクッとひっぱって畳に当たる衝撃を軽減させ、「相手へのダメージを加減できるかどうか」ってのも加点ポイントになります*1
つまり有段者ってことはイコール相手に対して最低限の適切な加減ができることの証になるんですね。

私じぶんで言うのもなんですけど、見た目が相当チャラそうかつ弱そうでとても柔道やってたようには見えません。
これで白帯で練習にまじったら指導者の先生たちには事情話してたとしても、保護者のお母さんたちに「あの人白帯なんだけど大丈夫なの?」って絶対不安がられる自信があります。自分が親だったら息子預けるのスゲー不安。柔道指導中の事故とか多いし。
なので保護者の方に「大丈夫ですよ〜、弱そうですけど一応経験者なので最低限の手心はできますよ〜…」という無言のPRの黒帯がほしいところなんですよね。自分からそういうこと言うのってホラ、なんかいやらしいし。
まあブランク10年なので実質白帯同然なんですけどね…


黒帯とってるし!って矜持
弟が学校の授業で使っていたと思われる薄っぺらい柔道着と白帯はあったので、それ来て参加しようかなーとも考えました。
見た目が弱そうで見くびられるのは意識的にそうしてるのでやぶさかではないんですが、柔道着来た時に周りに「なんだ白帯かよw」って思われるのかー、と想像したらちょっとカチンときたんですよね。
いやいやいや確かに部活内では弱かったですけどね、中高大の6、7年地獄を見てきたんですよ。普通の女の子がデートやバイトやオシャンティにあけくれてた時に地獄をみてきたんですよ私は。
合宿でカツ丼3杯食ったし寝技で負けてるやつに便所モップつけてくるアホみたいなコーチはいたし餃子耳になりかけたし毎日10kg走ったし恋愛もしたし初めてのおせっくすの相手(同期)に「腹筋6つに割れてるね…///」って評されたんですよ。俺の腹筋が月明かりで照らされて。
そういう甘酸っぱいのとか痛いのとか頑張ったのとかすべてが黒帯をしていないことによってなかったことにされるのって「それはあんまりじゃないですか?」って相手に言うのってホラ、なんかいやらしいじゃないですか。長いし。あとおせっくすのくだり要らなくない?
まあ自分で思ってた以上に、「ボロボロの黒帯」というのが自分の矜持の具現化したもので自分はそれに依存してたんだなと気づいた次第です。

最近「就活のために資格を取るのは非効率だ」的なトピックがあがってたのを見ました(波に乗り遅れたけど)。
資格よりも自分を説明できる何かがあって誰に対しても伝わりやすければそれに越したことはないと思います。
でも第三者にわかりやすい資格、ここでいう黒帯とか、英検とかTOEICとか教員免許とかなんでもいいんですけど、やってきたことについて身の丈の「箔」をもつくらい、大事にしとくくらいはいいんじゃないかなあ。
資格取得の証とかナシで説明するの超めんどくさい。
相手も同じスペックで測るのがめんどくさいほうとめんどくさくない方といったら後者を取るんじゃないかな。

普通に世間一般でいうところの黒帯にはそんな意味詰まってないし、よく考えたら就職にかかわる資格の話ともそんな関係ない上にあんまうまくまとまってないので寝ます。
黒帯出てきてぇ…。



買ってしまおうか…でも買うのもちがうんだよな…

*1:個人的にはこういうところがJUDOじゃなくて柔道だと好ましく思ってる

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