nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

きょうの5分文章スケッチ:椅子にかつがれた異国の美少女

中央にひとり、少女が椅子に座っています。
年の頃は10才前後、後ろにチベット語のような文字で書かれた幕が張られていることから、おそらくその付近の民族なのでしょう。
少女はパっと見年齢がすぐにはわからないような様相です。
というのも、光沢のある朱色のシルク素材の衣装を身につけ、首には幾重にも巻かれた装飾品、頭にも花を模した冠をかかげ、化粧もひとめで儀式とわかるそれをほどこされているからです。
少女の唇は紅く塗られ、アイラインは目尻からこめかみまで細くでも力強く一直線に引かれています。
そのラインに縁取られた目はいっさい自分の意思で自由に動くことを制約されているかのように、眼球だけが笑わずにこちらに向けられています。

椅子には神輿のように担ぐためか、両端に取っ手が据え付けられています。姫様人形のように座る少女のそばには、彼女より10才以上は年上に見える女性が侍女のようについています。

http://www.flickr.com/photos/93784328@N00/100412648
photo by changhg



クマリ - Wikipedia


写真はクマリで検索。
先日「クマリ文化が虐待にあたるのではないか」というニュースで初めて知りました。
クマリというのはネパールに古くから伝わる「巫女」的役割の少女。
クマリになるためのいくつかの厳密な条件にすべて一致した場合、クマリとしてネパール国王よりも高い位に位置づけられます。
そしてクマリである間は少女は外界と接触することはおろか自分で床に足をつけることも赦されず、国王をはじめ接見を希望刷る人に預言をほどこすとき以外は俗世界と断絶した生活を送ります。そしてそれは初潮を迎え任を解かれるまで続きます。



このちょっとあとにアルバニアの「女性であることをやめ男性性を選択した人種たち」のことも回ってきたんだよな。

あなたは一生の処女を誓いますか?アルバニア女性の悲鳴にも似た叫び | TABI LABO


私はとくだんフェミニストを声高に叫ぶこともないけれどもこの近現代の世界において、「女は男の半分ほどの価値しかない」というのがスタンダードの国・地域にはいたくないなあ。
まあ日本のどこかでも同じように考えてる旧人類がいますけどね。お前が産めよと。

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