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nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

題詠短歌100首よんでその感想だよー

日記

抹茶です。
題詠マラソン百首詠みきりまして、気づいたこと振り返りや次回への課題などログ。
後半に少し穂村弘著「短歌の友人」についての言及もあります。


題詠blog2014



・「縛り」アリはキツい
最初の50首くらいは中2男子(野球部)片思い中みたいなイメージの「ぼく」一人称で詠んでいました。
まとまった量の中にストーリー性があったほうが読んでくださる方もわかりやすいかなと思ったからです。
けれども詠み進めていくうちに中2男子ではどうしても詠めないお題の漢字があったりということで途中で辞めました。
何より「言葉の遊び」ができないし。
最初のうちは(特に初心者は)、読み手へのサービス精神は抜きで、完遂を優先したほうがいいなと。



・5首より10首ずつ読んだほうが進めやすかった
1首〜5首と少ない数を詠もうとすると1歌1歌を大事にしようと肩に力が入り過ぎてしまい、結果自分でも全然おもんないわクソがーみたいな歌が量産されました。
10首以上まとまって勢いのままにダーッと詠んだほうが気負いが消え、リズムがつかめてきていいです。


・それでも詠めないお題もある
詠めないお題というのは、私にとっては、その語句について自分の体験や思い入れがほとんどないということを指します。
そういうときは想像の1人称で、誰かの短歌のトレスのような歌でお茶を濁してしまいました。
そういった歌はあとから自分で読み返してもやっぱおもんないです。


・でも世に出すと評価は多様
前述したとりあえず体を整えただけの歌ですがおもしろいことに、自分では全然おもんないわクソとかあーなんか物足りないかもと思ったものでも、かえってそういう歌のほうが読んでくださった方がおもしろいとマーカー引いて☆をくださることもありました。
肩の力抜いたのがよかったのかな。
「秀歌」と人の心を動かす「良歌」はちがうってのはやはりプロの世界でもままあるようで、何が人の心を動かすものかわからないんだなあと思った次第です。


・打率は1割
もっというと100首の中に1個でも「あ、なんかこの歌好きだわ」と自分でも思い出せる歌があればいいほうです。

・精神状況が結構でる
意識しないと現実世界の精神状態がわりと色濃く出るなーと思いました。
それを楽しめる余裕も残ってればまだいいんだけど。
あとなに詠んでも人称かえても「自分」というくくりから抜けられないなーとも痛感しました。

でも途中で明確に意識の変化があったのにも気づきましたねぇ。
id:zeromoon0さんがお手本百首を見せてくださったり、id:dobonkai さんやid:mah_1225さんが短歌に挑戦してくださって、ああやっぱ文章とはまた別のそれぞれのセンスが光ってて眼福!眼福!ウッシッシ!!と涎を垂らすことしきり。
ついでに感化もされて、「人に見せる短歌」ってのを意識してもうちょいいろんな見方から詠んでみようという気持ちにもなりました。
へへ…みんな、ありがとなっ…(鼻をこする)



・構図や表現がワンパタ
基本テクニック縛りで練習したいです。
技巧的にスマートな歌がいい作品とも限らないんだけども、やはり守破離の先に見えるものがあると思います。
あとやっぱ穂村さんみたいに文章言葉としての語句の意味から自由になって滅茶苦茶をして遊びたい。



・31文字で表せる世界はだいたい5,6秒
同「短歌の友人」で短歌を詠むときのコツとして「言葉を軽く握る」というふうに穂村さんが表現されていたんですが、実際詠んでみて同意見です。
だいたい57577の31文字で表される時間のながれってマンガでいえば1,2コマ、映画でいえば1カット、時間でいえばだいたい5,6秒です(あくまで私の感じ)。
「ひんがしの野にかぎろひの立つ見へてかへりみすれば月かたぶきぬ」くらいの動作ですかね。

だからあんまり31文字の中につめこみすぎると何がいいたいんだか読み手も分からなくなるんですよね。
余計なものそぎ落として1モチーフ、その代わりめいっぱい接写でいいんだなってのがわかりました。


・一回かぎりのかけがえのない私
穂村弘が「短歌の友人」のなかで「短歌はいろいろあるようでいて根底はすべて1つのことを角度を変えて歌っているだけ」といってました。
その1つのこととはなんなのかというとすなわち「一回かぎりのかけがえのない私」です。
私はわりと意図的に「僕」「ぼく」「俺」「わたし」「私」と1人称を分けて詠んでまして、それでも「我」にしばられてしょうがないな〜、とずっと悩んでいたのですが、このフレーズを読んであっなんだ良かったんじゃん、と納得です。

1回かぎりのかけがえのない私がこんなにも嫌いで、でもこのままこの1回かぎりのこの私の瞬間が私以外の誰にも知られずに過ぎ去ってしまうなんて不条理があっていいのか、いや留めておくべきだろうよだって俺だぜ!?ってくらい自分のことが大好きなんですね。

短歌の友人 (河出文庫)

短歌の友人 (河出文庫)


私詩歌や創作物は公倍数的に表現するものと思ってたんですけど、短歌はこの「1回かぎりのかけがえのない私」を最大公約数的に描写するためのアプリっつーかツールって認識でいいのかな、と思った次第です。
小説とかほかの創作物はみんなどういうスタンスで創っていらっしゃるんだろうね。



・楽しかった
いろんな自己の発見があって楽しかったです。
もし一歌でも目を通してくださったかたがいらしたら、ありがとうございました。
短歌たのしいよね。やってみようよね。
年末まで2013年のお題で練習してみようかな。

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