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nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

人口が減るのは悪いこと?「人口減少×デザイン」

読書_資料

ショーシカコーレージンコーゲンショーと蝉より喧しく耳にするなかで、「そもそも人口減少って悪いこと?」というフレーズを見かけ、おおそこから考えるの忘れてたよね、ということでととりあえず読んでみたのがこちら。筧裕介「人口減少×デザイン」。博報堂でマーケティングプランナーとして働いていた方だそうです。
名前だけはよく聞くけどその実情と解決策がナニヤラよく見えない「人口減少問題」を、グラフィックチャートとデザインの観点からわかりやすくしてみよう、という主旨です。各自治体の大小さまざまな取組実例もコラム形式で多く紹介していて、それを読んでいるだけでも面白いです。

以下、ざくっと本の概要、関連ネット記事リンクメモログしときます。



人口減少×デザインーー地域と日本の大問題を、データとデザイン思考で考える。

人口減少×デザインーー地域と日本の大問題を、データとデザイン思考で考える。

紙媒体

kindle

ざくっと概要

本書いわく、

・そもそも人口減少自体が悪いわけではない(現在の人口が戦後の第二次ベビーブームから増加したことを挙げ、ゆるやかな自然減がむしろ道理であるという)
・でもこの急ペースの人口減はやっぱ経済に影響があるよね
・人口減少問題はさまざまな問題が複合的にからみあって起きており、どこからどのように手をつけるかが難しい(少子化、高齢化、人口流出、晩婚化、社会制度などなど)
・それら諸問題は地域によって異なるから、まずは自分たちの住んでいるところがどんな現状かを把握し、それにあわせて対策をする必要があるよね(A県で『人口減がとまった!』という方法をB県で丸パク適用して同じ結果が出るものではない)
・とはいえ人口減少している地方自治体は5タイプに大別できるよ(A,若者さよなら型、B,産み控え型、C,独身女性たくさん型、 D,いない産まない型, E, スローペース型)
・人口減少問題はいくつもの社会課題がからみあった森のようなもの。まずは7つのステップで「森の中に道をつくる」ソーシャルデザインの手法でこの課題をすこしずつ解いていこう

ソーシャルデザイン7つのステップ

1.森を見る→2.声を聞く→3.地図を描く→4.目的地を定める→5.道を構想する→6.道をつくる→7.道を確認する

ナショナルジオグラフィックの記事

人口減少自体が悪いわけでもない。でも減りすぎは経済に影響ある。では「日本の最適人口」って?について、縄文時代からの人口推移をもとに考えている記事がこちら。

natgeo.nikkeibp.co.jp

ざくっというと、
・最適人口というものはない
・人口減少による労働力不足は人口問題ではなくて経済問題
・食料とエネルギー量で人口の規模が決まる
・人口増減は食料やエネルギーの有無よりも住んでる人の幸福度、将来への期待によって左右される
・人口増減は政府の政策で調整できる(実際1974年人口成長ゼロ政策したし)


「人口減少×デザイン」とナショジオの記事どちらにも共通しているのは「人が幸福と感じる価値観を変えていく必要がある」としめていること。
今までの高度経済成長、モノやブームに囲まれるのが豊かとみなされた生き方から、目にみえないもの、人間関係や衣食住の安全性、持続可能性、本当に自分に必要なものを理解してつきあっていくという生き方へ。いまはEUの後追い、表層のまねごと*1でも近いうち適切なかたちで日本に根付き、それが当たり前になるのではないかなあと思って見ている。
食については資源枯渇、農薬など食の安全性確保からすでにCSA*2でスーパーなどのマス売りからの解放を目指す例もチラホラ。


そういえば以前、とある家計調査を引き受けたとき「隣近所からのおすそわけを金額換算するといくらになりますか」という項目があった。物々交換のど田舎に住んでいる私はお金がないわ〜い、といいつつ胃袋は結構まわりからの恵みで裕福に暮らしていることがわかった。アワビとか。
これからの未来、家計簿にこの「おすそわけ換算項目」がデフォで入るとちょっとおもしろいかもしれない、と思ったり。

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