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nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

題詠短歌は語彙力の拡張プレイです

題詠短歌をなんのために、どうやって詠んでいるか、じっさいの卯野の詠みかたの例をまじえて話をします。エロ描写はございません。


短歌が詠みたいのであればふつうに読めばいい。ではなぜ題詠短歌をやるのか?
私にとっては大きく2つ、


・新しい語彙を獲得するため
・新しい語彙から自分の詠める世界を拡張する練習

です。



ふつうに短歌を詠んでいると自分の詠みたい情景や好きな単語がある程度決まってくるんですよ。それはそれで自分の世界を確立するためにはいいことなんでしょうけども、自分の詠める世界、ものの見方が狭まってしまうという悪い面もあります。

私がずっと題詠短歌を詠んでいるのは、「特に詠みたい情景や出来事がないけど短歌詠みたいな」ってときのためと、一番は「もっと日本語の語彙を増やしたいな」ってのがあったからです。

じゃ実際にどう詠むか。
題詠blog2015からお題を拝借して思考の流れを例に挙げると、

084:錦(卯野)

皆ものが閉じ、開かれて満ちゐたり錦眼鏡をながるる綺羅ら

084:錦(卯野) - 卯野短歌


■思考の流れ

・お題から既存知識を洗い出す→錦鯉、錦織、錦織圭錦野旦

・このうち他の人が詠みそうな単語を想定する→錦鯉とか他の人とかぶりそうだな〜、別の情景詠みたいな。でもせっかくきれいな意味の漢字だからきれいなイメージを詠みたいな

・web国語辞典で「錦」のつく単語をほかに探してみる→錦の検索結果 - 国語辞書 - goo辞書

・へー「 錦眼鏡( にしきめがね )」ってなんか素敵 これ使って情景を想像してみよ



短歌つくる、単語や順序入れ替えて推敲



みたいな流れです(できた歌の良し悪しは別です)。
で、ウンウンこねくりまわして短歌をつくるもんだから、詠んだあとその単語はわりと自分のものとして残って次に短歌を詠むときに自然に出てきたりします。その時は「おお、拡張できてるぜ…!」とひとりうすら笑いを浮かべてます。


漢字のほか、「きららか」とか「孔雀」とか、ふだんなんとなく使ってるけど用例や生態が曖昧だなって単語があったときも調べます。これをくりかえすことで「ことばの理解の精度」と「語彙選択のチューニング」がたしかになります。
とくに「孔雀」「錦織圭」「盂蘭盆会」「花祭り」などといった情報量の多い名詞は、字面より一歩ふみこんで調べてから詠むと、いわゆる「より奥行きのある」歌が詠めます。
歌会などに参加されている歌人さんはもっとちゃんとした国語辞典や類語辞典をボロボロになるまで使って単語を精査してるはずです。

最初は前述2点のメリットを狙って詠み始めた題詠短歌ですが、今では「自分からはなれた単語で想像を広げて詠むことで、自分の中になかった、新しい(ちょっと前向きな)感情ができて気分がよくなる」というメンタルによい効能も感じております。

またまたまたまた「NHK短歌 作歌のヒント」からですが、「自分の心のなかばっかり詠んで自家中毒になる」のを避けるためにも、たまには自分では考えないような単語をひろってことば遊び感覚で短歌を詠むのも楽しいと思いますよん。




NHK短歌 作歌のヒント

NHK短歌 作歌のヒント


題詠2015 100首本日完走しました!

題詠短歌71-80粉とムーンウォーク - 卯野短歌

題詠2015 短歌81−90錦眼鏡をながるる綺羅ら - 卯野短歌

題詠短歌91−100 願書 - 卯野短歌

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