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山田孝之のどうかしちゃってる感がイイ「東京都北区赤羽」

山田孝之主演の低予算深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ第三弾制作が決定。ウエーイ。
深夜ドラマらしく何も考えたくないときにダラダラ観られるゆるいテンション。
www.cinemacafe.net

勇者ヨシヒコシリーズの「真面目さが一周まわって狂気」な山田孝之を楽しめるといえば、「東京都北区赤羽」もよかった。2014年。
「役と自分を切り離せなくなった山田孝之が、東京都北区赤羽に暮らし、そこで出逢う人達との触れあいのなかから『本当の自分とはなにか』を見つめなおす」というドキュメント形式。

[asin:B00SFC9K7O:detail]



グッチのTシャツのタグを切り取って「これでもうグッチじゃないです!」つって胸に「赤羽」という刺繍を入れてもらったり、赤羽の住人達と「えっ…」というクオリティの自主制作映画を撮ってテンションアガってみたり、と思えば上半身裸でチワワ抱いたオッサンに「オメエ赤羽ナメてんだろ!」と叱責されて涙目になってみたり、果ては仲間たちと「本当の自分」にたどりついた創作演劇「新説桃太郎」を披露してみたり、とにかくすべてを真剣にやっている山田孝之。どうした山田孝之。大丈夫なのか山田孝之


たしかエンドロールにポツンと「容疑者ホアキン・フェニックス」とあるので、調べればすぐこの一連の記録が「モキュメント手法」であるとわかるのだけど、それを知った上でも楽しい。
ちなみに私は一話で山田が自宅に招いた山下監督(今回の記録を依頼した映画監督)と会話する場面、「ちゃんと監督の作品DVDも持ってますよー」「わーありがとう・・・パッケージは・・・開いてないんだねー・・・」とのやりとりでチャッカリ本棚の中心に「テレクラキャノンボール」のDVDがあるショットで「ダウト!!」と思った。そういう仕込みを探すのも楽しい。

ゆるく笑って一周後、モキュメントということを思い出す。このイタさ狂気さが計算しつくされたものかもしれないこと、それを真顔で演じる山田孝之に対して、笑いとは違うなにかがジワジワ背筋を走る。

ひとつ気になるのが、企画は「ホアキンみたいなメタいものつくろうぜー」、「視聴者翻弄しようぜー」みたいな深夜番組作りの延長線だったとしても、制作の理由となった山田の発言は少なからず真実だったんじゃないかなあ、本当に少なからずどうかしちゃってたんじゃないかなあ、ということ。
ざくっと以下の内容。


「自分は今まで演技のために、意識して『自分の軸』というものをつくらないようにしてきた。それがいまこうして役と自分を切り離せなくなって、演技ができなくなって、自分の中には何もないということに気づいた」






Hulu
www.hulu.jp


勇者ヨシヒコシリーズ第1弾
[asin:B008CERH70:detail]

第2弾



赤羽チャレンジの延長線か本も出しましたね…
[asin:4847094298:detail]

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