「みんな正しくて みんなおかしい」なにかもちがってますか2・3・4巻大人買い
ざくっとあらすじ
主人公:日々野光(ミッツ)は平々凡々の、でも周りから好かれている中学校3年生。頭の切れる美貌の転校生・一社高蔵(イッサ)が初日から乱闘を起こし、そのきっかけで不思議な力(空間と空間を入れ替える能力)に気づく。
イッサはミッツの力を利用し、「悪人どもを殺して世直しをしよう」ともちかける。
同じく不思議な力をもち殺された母親の復讐を果たそうとする高岡似子(ニコ)、警察なのになぜか彼らの計画をサポートしようとする桜山たちが現れるが、志は高く、実力は低く、中学生の身分では殺人しに行くお小遣いもなく…
私見
なるたるの超絶鬱展開がひどすぎて今回の新作品も覚悟はしているけれど、いまのところはほのぼのとしています。
中学生ながらの正義感と根拠のない全能感と現実との乖離。
あああこんなにいまのところは仲良く楽しそうなのに(イッサ、ニコ、ミッツの目的は「悪人を粛清し世直しする」という極端なものですが)この中の誰が死ぬのかな〜死なないでほしいな〜と祈りつつ「でも死ぬんだろうな〜」と覚悟してます…。
「自分も少しはおかしなところがあるかもしれない
ということを考えられないことがすでに異常だ」
「人間には異常も正常もない 連続したモノサシの上のどこかにポイントされるだけだ」
「それもそのモノサシはひとつだけじゃなく無数にある」
「みんな正しくて みんなおかしい」
「でもバカなやつほど自分は正しくてそのくせ未来永劫間違えることはないと思いたがる」
いまは4巻まで出てます。
鬼頭作品は好みが分かれるのは自覚してるけど、「何これキモ!精神異常!?」
とバッサリ一刀両断できる人とは、なんだかちょっとうまくやってける自信ない。
ぼくらの、「マエ」から始まって「ウシロ」で終わるの、秀逸だ。