http://www.asahi.com/articles/ASG2X555GG2XUUPI004.html
このニュースを8時のモーニングバードで見かけてなんとなく思い出した象田(仮名)の話。
象田は自称アーティストで、繊細なのかアーティスト肌なのか、関わる人間関係すべてを破壊し「みんなじぶんのことを利用しようとしている」「だれも自分のことをわかってくれない」といういわゆる困ったちゃんな男。歳は私より1歳上。
それでも生い立ちがよく似ていたため最初の頃はよく話したりしてたんだけど。
以前象田が東京でアート関係のバイトに携わっていたとき、アートコンテスト関係は上記のニュースのような「やらせ」や「出来レース」がほとんどだったそうだ。
そこで象田いわく「あ、俺このままだとオカシくなるな」と思って、そこのバイトから「逃げた」らしい。
モーニングバードでコメンテーター達が「これは他の応募者に失礼ですよね〜」「3年前からやっていた、とさらっと言ってるけどこの先生、反省の色がまあったく見えませんよね〜」と鬼の首をとったように胸を張ってるのを見てなんだかなあと思った。
私は絵も書も書いたことがないし音楽もやったことがないので気持ちがわからないのかもしれないけど、なんか「あなた達はそんなダメージ食わなくていいんじゃないの?」って思った。
書の件に関しては傷つくべきは「こんな作品なら俺の書いた書に賞つけたほうがマシ」と判断された一般応募者なので、彼らの声を拾ったらいいんじゃないかなって思う(ああこう書くとこの先生、ひどいことしてるな確かに)
「顔に反省の色」を見たいのはそれを言うコメンテーターであって、その顔を見せるべきはコンテストの応募者に対してであって、別に私ら(一般視聴者)に映して見せる必要ないんじゃないかね。観たくないけど別に。
象田もそんな大人の不正について「頭がオカシくなる」と言ってる。
けどその前後の職務遍歴を聞いていると「じゃあ逆にひとつも汚れていない100%クリーンなところじゃなきゃあんたは働けないの?」というくらい同じような理由で仕事を辞めている。
「汚いやり方をしている」とか「俺の家族がすごい人だったからその名前を使おうとしている」とか。
そのうちの数%は「それあんたの思い込みじゃね?」と感じるところもある。
不正は不正だしダメなことはダメなことだろうけど、それにしても「それあんたが傷つく必要ある?」というところに過敏に反応したり、反応してるふりをして自分の言い訳の材料に使われたり、自分がスカっとなるための攻撃対象にしてる(そしてその構造にじぶんで気づいていない)のを観てしまうと、なんかなんかなんだろう。
なんていうんだろうこの感じ。