「このブログは魂のトレースです」「早く行きたければひとりで行け」など、雑感
あんまりまとまらないのでここ数日の雑感を。
「早く行きたければひとりで行け。遠くへ行きたければ仲間と行け」
2年前から地場産業に関連する卸の商売をしておりまして、そのときに掲げたモットーがこれ。
「ひとりで早く行けるところまで行って、そこで見えたものを還元したい」と思っておりました。
仲間を作ってもハンドルできない、失敗したときの責任を自分以上の大きさで取れない(取りたくない)からって弱腰な言い訳もあありました。
2年ここまできて、道に迷ったときに相談できる相手がいない、というところにぶち当たってます。
多分金額的にも技量的にもココらへんが限界なんだ。
いまちょっとつらい。
このブログは「魂のトレース」と「図書館で勉強してる感じ」が主です
あ、お断りしときますがこれは「絵」とか「イラスト」とかいうものじゃないですよ。 RT @sabo3219 300秒でこんな絵を描けるって凄い・・・((((((( ;゚Д゚)))))) RT @Eguchinn 今日の5分スケッチ。 pic.twitter.com/lXGUzia3ng
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
下描きなしとはいえ、写真を見ながら描けばこのくらいのことはプロなら誰でもできます。これは野球でバッターがやる「素振り」とかピッチャーがやる「投球練習」みたいなものですから。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
ただし、これで僕がやってる事は、写真に似せようと思って描いてるわけじゃないということ。これを描いた元の写真のモデルさんの顔も全然似て(似せようとも思って)ません。写真を見て描いてはいますが、顔とが線は普段の僕のイラストそのものみたいになってるでしょう?
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
その参考にしている写真の中にある情報=線のどれを省いて、どれをとれば一番それらしく見えるのか、自分の絵になるのか、その取捨選択を瞬時に行いながら描いています。自分のフォームを調整していく作業なんです。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
だから、先日僕がこの5分スケッチをおススメしてから、みなさん自分もやってみましたと描いてくださる人、多いんですが、そこをわかってくれてる人は少ない。みなさん、写真に似せようとしてます。そうじゃない。似せなくていいんです。まずは「自分がどんな絵を描きたいか」を持ってなきゃならない。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
それと、例えばこの絵でいうと、僕がこの写真でものにしたかったのは髪の毛のをこう結んだ時の髪の毛の流れ、しゃがんだ時の足の並び方(可愛いですよね!)とスカートのたるみ。背中の丸まり方、短めのパーカーから出たシャツの案配。これら全て、描いたことでもう僕の中に記憶されました。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
そして、描いたあと思ったことは、「もう少し背中は丸まった方が可愛いな」です。こういう反省も含め、一度描いてみることで自分のものになるんです。これでもう次からはこのポーズは写真見なくても描けますよ。そういうこと。5分スケッチとはそういう行為なんです。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
でまあ、これをわかりやすく「素振り」と言ったわけですが、若い頃、デビューする前と、エイジくらいまでかな、こういう素振りをよくやってたんですよ俺。その後イラストの仕事が多くなってきてからあまりやらなくなった。仕事以外で絵を描くことが日々の暮らしの中でほぼなくなったんです。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
だいたいがあんまり好きじゃないしね練習ってものが。ただやっぱりそのせいでだんだん絵を描くことが自分の中で「大変な事」「めんどうな事」になっていったのは事実。仕事に入る度にこう、熱いお湯に入るような躊躇がいつもあって。入ってしまえば気持ち良くなるんですがね。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
まあ、そんな感じで20年くらいは素振りしないでやってきた。その弊害が「絵が硬くなってくる」ですよ。テクニックで精緻にはなってくるんだけど。ここ数年は特に、自分の絵、なんだか硬くてしなやかさがなくなってきたなあと感じてた。
— 江口寿史 (@Eguchinn) 2014年3月29日
ここまで貼るのならtogetterまとめ作ればって感じなんですけどね。
なんとなくわかるなあと思って。
ブログで文章を書く人の到達点は人それぞれだと思うんですけど、私がこのブログでやりたいのは江口先生の「素振り」と似たような感じです。
自分の心情の揺れや心の動きとか、もにょっと感じたことなんかを言語で捉えて表出しておきたい。
それはプロの作家さんがもう既にさまざまな作品で表現できてることかもしれないけど、私が感じたことを私の言葉で掘り起こすという作業に価値があるような気がします。
たまに「うまく表出できた!」というときは、PV集める以上の達成感を感じます。
でもそんな個人的な作業を「PVそんなにいらない」といいつつブログに書き残す理由はアレ、「ちょっとは誰かに見てもらったほうがやる気も出るし、他の誰かからもツッコミとか反応ほしいな」ってやつ。
ほら図書館で勉強すると「おおお皆もガリガリ勉強してる俺もがんばろう」と発奮させられるし「おおお見られてるがんばろう」って見栄もはたらくじゃないすか。めんどくさいやつだな。