nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

私の「プロ」の定義は「世界を変える意識があるか」

抹茶どえす。

プロブロガーが話題になっているので、「プロ」「ブログ」についてぐるぐる考えていました。


わたし個人の印象です。
「プロブロガー」は「ブログなり文字なりで世界を変える意識のある人」じゃないかなーと思います。
で、わたしの中でのヒエラルキーはこんな感じです。
「食えてて問題意識のあるブロガー」>「食えてないけど問題意識のあるブロガー」>>>>>>>超えられない壁>>>>>>「食えてるけど問題意識のないブロガー」



たとえば戦場カメラマンの渡部陽一さん。今でこそ個展開いたりしてますけど、ちょっと前まで日雇い労働で渡航費用を貯めてアフガンとか行って写真撮って、と写真ではまったく食えてなかったんですよね。
「笑っていいとも」にレギュラー出演したのも「写真を観てもらう時間をもうけてくれるなら」ということで了承した、という話を聞きました*1

もし「プロ」の意味が「その職業だけでお金を稼ぐこと」だけであれば日雇い労働してたときの渡部さんはプロじゃないけど、そこまでして戦争という社会問題を切り取るというその姿勢、わたしは相当プロだと思うんですよね。


プロブロガーイケダハヤトさんについても、「ペンは剣より強しなのです」と言い切ってしまうところでわたしは彼に全幅の信頼を置けないんですけど、少子高齢過疎化の進む高知にいって現状をレポしたり地域移住を考えたりする姿勢はプロだと思います。
普通のビジネスマンの感覚だったら「日本なんかオワコンだから海外で起業したほういいよ」で一蹴しちゃいますよ。
でも少子高齢化は日本で生きたいと思ってる大多数の人がこれから直面する問題ですよね。そこに向き合って解決策を見つけようとするのはすごいなと思います。

極東ブログさんも同様。「黒バス事件」で「どうすればそれがおきないような社会になるのか」を考える、他の人にも考えさせる影響力、というのは本を出してようがいまいが、あ、やっぱりこの人すごい、と思いました。



一方でニュース記事のロンダリングアフィリエイトで「月20~30万稼いでます!」いうプロブロガーさんもいらっしゃいますが、うーんそれを羨ましい、それに倣いたいとは思わないなあ。
それがプロなのか。
なにか新しいものを生み出してるというよりは、他媒体から雇用されている状態な気が。
「こうやるとブログメシ食えるよ!」というノウハウ本は出せるでしょうけど。



他の人のプロブロガー論あまり読んでないのでズレたこと言ってるかもしれません。
とりあえず「世界を変えたい、今よりちょっとでもよくしたい」というスタンスからのブログでそれに正当な対価が払われれば理想的だね、と思います。
わたしいま地域の一次産業のニッチなブログをやってるんですけど、お金は入らなくても「このクソみたいな地場産業の現状を良くしたい」とは思って書いてるので、ああじぶんの信義にはもとってないな、と立ち位置を確認できたので良かったです。
この話題、考えてみてよかった。

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