nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

題詠短歌「なんだか胸がくるしいんです」61−70


061:倉


「赤ちゃんができたみたいなの、そう彼の」小倉パヘ屋でなぜ僕にいう


http://www.flickr.com/photos/7252036@N05/2317968521
photo by Usodesita





062:ショー


泣きながら打ちこまれた夜もさようなら いつかの我のすけすけショーツ







063:院


「少年院に二年はいっていたらしい」伝説おどるコウタさんのとんかつ*1





064:妖




妖怪図鑑の島根の妖怪に漫☆画太郎のババアがついてる*2











065:砲



コカ・コーラ・ゼロをおくちにほおばってぴゅーと水鉄砲とほら、虹







066:浸




足もとを浸した海のつめたさに掴まれどうかゆるして親月*3







067:手帳




手帳には書けない日々がぽつぽつと あなたとのこと不稔ですから








068:沼




沼底で藻草に耳目をふさがれるよるはだまってちからをぬいて








069:排




排水口のぞけば排水口もまたあなたを見ているのだ 真理


http://www.flickr.com/photos/25641154@N00/367141774
photo by entrelec







070:しっとり




しっとりいみゆきがこっちへやってくる 息を止めるか餅米をもて




霊幻道士






ほかのかたの短歌も素敵です
http://blog.goo.ne.jp/daieiblog2014/tb/7e79512fc445269a89686b8e4f61aee8







番外


ここでしか昇華されない業があり テキストのなかの殺意をゆるせ




すこしだけ目線を上げて青蛙 あめがあがったアスファルトの香







好きです
淋しいのはお前だけじゃな

*1:大学時代のバイト先の料理長。155cmくらいで基本的に明るくムードメーカーでしたが、たまにぼーっとチャッカマンで掌をあぶっていたのが印象に残っています。実際には2年も入っていないはず。とんかつは美味かった。

*2:乳房を胸でX型にクロスさせて肩にかけた老婆の妖怪が載っていました。ちなみに割とイイ奴らしい。

*3:「旧暦の月名」http://www.ss.iij4u.or.jp/~ana/kyureki.htm参考にさせていただきました。親月<おやづき>は「親の墓参りに行く月」だそうです。

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