nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

20150605笑わない店長日記

知人Aに頼まれて売り子のバイトに行ってきた。なんでもやります。


Aからもらうこのバイトは2回目なので大体流れはわかってるのと、今回Aの仕事量が飽和しているらしく泣きそうになっていて(メッセだけど)「わー昨日の今日の打診なのにありがとう、超助かります、時給プラス特別手当出すから」と下手に出てきてくれたのとで気持ち的にかなり余裕で当該地に着いた。どのくらいの余裕かというと大体時間にして15分ほどの遅刻。

ここのバイト先の店長がまたよい。
年のころ30代なかば〜まだ40歳には届かず、細身中身、いかにも「時は金なり!時間もったいないんでサンキューカットで10分で刈り上げましたーッ!」って感じのピシーッと青く揃ったえりあし、猫背大股でサッサカ歩き、トドメに黒縁眼鏡。そう、ごく一部の私にはたまらない容貌をしているのだけれどもいかんせん彼の目が怖い。やばい。軽く1,2人は殺った目をしている。
期限切れ置いてんじゃねえだろうな陳列乱したらクラすぞクソが悪い子はいねがああって神経質そうな目でサカサカ店内を巡回する。怖い。平安京エイリアンみたい。たまらない。

今日もやる気なく商品を紹介する私の横を彼は風をおこして通りすぎていく。おそらく相手は取引先だろう、肩に挟んだ携帯に「あっハイッ、それではよろしく、よろしくお願いいたしますゥーーッ↑↑」と1トーン高い声で話しかけながら目は相変わらず仁義なき色をしていた。どうやら目つきはデフォらしい。たまらない。


帰り際、弁当を買って一般客用の出入口を抜けるとき、ふいに壁面をみた。
スーパーでよくある各責任者の顔とひとことピンナップがあった。一番上には「わたしたちが笑顔とまごころをもって接客をいたします」とポップなフォントで書かれてあり、そのすぐ下にくだんの店長の顔、さらに下に50代くらいであろう眼鏡男性の副店長、息子もやっと成人しました的な安堵と抱擁感ただよう女性のチェッカー責任者、カタカナよりは感じで宿直といった感じのナイトバイザーの初老男性の顔がピラミッド型にあった。
他の全員が目尻のゆるんだ笑顔をしているのに頂点の店長だけが案の定、気持ち程度に歯ぐきだけを見せてぜんぜん笑っていない。目だけマグショット。一体彼の過去に何があるのか。たまらない。

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