短歌の目7月−IN THE GENE POOL

photo by James Brennan Molokai Hawaii

1.手帳

ほぼ日の朱の手帳にきみが書くぼくとの逢瀬はただ ✔( ちょん )とだけ

2.花火

「花火には行けないからね」と 合歓( ねむ )くれしきみはしるしを知ることもなく*1　

3.虫

まっすぐに尽くしはこびて死んでゆく地面の虫になりたい大暑

4.白

ま白にそそのクリームのいかほどがそのおっぱいになるのと@スタバ

5.アイス

「アイスのなめかたで経験数を知れ！」って煽ったPOPAYEを一生のろう

6.プール

「そうだねえいつかいっしょになれるかもきみもあたしも gene pool( ジーン・プール )で」

7.すず

すずやかに愛してるわと嘘をつくきみを、神様、消してください

8.アンタレス

なつひぼしいくさをせんと燃えあかくアンタレスの尾交差するまで

9. 雷

雷神が落ちて焦がしてたはむれて棄てきるまでがアフター・サーヴィス

10.【枕詞】ぬばたまの

ぬばたまの夜こそ逢はむと飛びいでし 霊々( たまだま )のごと蛍なるかな

アフター・サーヴィス(紙ジャケット仕様)

短歌の目第5回7月のお題と投稿一覧です - はてな題詠「短歌の目」

*1:「合歓木」は夫婦円満の象徴なのだそうです