nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

Letter from Kyotoの川添さんと短歌対談してあとがき

ひょんなことからLetter from Kyotoの川添(id:kkzy9)さんと対談しまして、遅くなりましたがそのあとがき、いつか次の機会にむけての改善点ふりかえりです。

lfk.hatenablog.com



川添さんが意外と真剣に短歌の目に取り組んでくださっていた

はてなで題詠短歌を詠もうという企画「はてな題詠「短歌の目」」を運営しています。
川添さんはそれに不定期で参加してくださっています。

あまりに川添さんの詠まれている歌の内容に気負いがなさすぎて、「この人旅の合間にスラーっと詠んでんのかなー詠めちゃいそうな人だしなー」と正直まとめ側にあるまじき色眼鏡をかけて読ませてもらっていたのですが、録音15分後くらいからの「川添さんが短歌を詠むさいに心がけていること3つ」を聞いてちょっと感動しました。
わーこの人けっこうガチで短歌を詠んでくださっているし、「よい短歌」像というのがちゃんと見えているんだな、と。

ちなみに川添さんの挙げた「短歌を詠む際にこころがけていること3つ」は、

・テーマを意識しない
・難解な語彙を使わない
・普通の文章としても違和感なく読める

とのことでした。具体的な取り組みについては、ぜひ聴いてみてください。開始15分くらいから短歌の話です。



川添さんのあいづちがめっちゃつまらなそう

で、そういう「よい短歌観」でちょっと意気投合して、「おお、なんか距離縮まったな!」と思ったんですが、録音したものを聴いたら思いのほか川添さんのあいづちがつまらなそうに聴こえてびっくりしたw じっさい話しているときは全然そんなふうに感じなかったのですが。
ラジオとかテレビだと自分の思っているよりも若干オーバーに表現しないと伝わらないとどっかで読んだので、そういうことなんだと思います。
私も3つのこころがけのとこに差し掛かるまで、声に緊張と警戒心があるのがわかります。

自分のしゃべりがどもっている

基本的にしゃべりが苦手です。

自分の回答が質問の答えになっていない

基本的にしゃべりが以下略
一文が長くなって最終的に何をいいたいんだお前は、と言われることがわりとあるので、文でもしゃべりでも結論からいうのを心がけようと改めて痛感しました。

自分のことについては答えられない

「短歌の目」以外でもこのnerumaeのブログのことや自身のことについて聞かれたのですが、答えに窮しました。改めて思った、私は自分を知らない。
まあでも局長さんの録音も聴いてて思ったのが、「結構自分て自分のこと考えてないもんだな」ということで、ちょっと安心した節もあります。それにしても局長さんは合気道のような人だ。すいません、腹かかえて笑いましたし、胃もたれという言葉を知らないのにずっともやもやしてるのいやじゃないですか」ってくだりに共感もしました。


なんだっけ、この一連の問答が「対話篇」みたいだな、と思いました。読んだことないけど。




川添さんの短歌を精査していない

せっかく川添さんと短歌というトピックについて話す機会ができたのに、気づけば他の人の短歌ばかりを例に挙げて川添さんの短歌を紹介してなかったな。失礼をしました。この機会に対談で短歌の目をご紹介いただいた御礼もかねて、「Letter from Kyoto」これまでの参加作品のなかから特にグッときたものを皆さまにもご紹介させていただきます。

川添さんの短歌は初参加のときから異彩を放っていたのでよく覚えています。空気感と句読点の使い方が独特で、全体的に孤独感がありました。いまおもえば難解な語彙を使ってトリッキーな対象を派手に詠むのが個性でも秀でたものをつくるということでもない、という創作の素地があったんですね。願わくばこれからも短歌を読ませてもらいたい詠み手さんのひとりです。

8.夜

あの人も深夜一人で歩いてる。知らない人を仲間と思う。

はてな題詠「短歌の目」に参加してみる - Letter from Kyoto

6.羊

「あの雲は?」「どの雲のこと?」「ほらあそこ、羊みたいな。全部そうだね」


10.信号

信号を横切るスーツの彼からはマンハッタンの道路のにおい

はてな題詠「短歌の目」3月 - Letter from Kyoto


これなんかチェコ好きさんとの対談の予言みたいですよね↓↓

6.異

手探りに向かい合わせで異なりを見せ合うように打ち解けていく

はてな題詠「短歌の目」4月 - Letter from Kyoto

5. 海

風を受け、そこにたたずむためだけに海があってもいいんじゃないかな。

はてな題詠「短歌の目」5月 - Letter from Kyoto

次の7くちづけは最初映画のワンシーンみたいでもう少し何か欲しいなあと思ったけど、記憶に残りますね。いちばん好きだった上の蝉の歌より残ってる。

3.蝉

久々に笑った君のその顔は蝉を食べてたあの頃のよう


7.くちづけ

横たわる君に最後のくちづけを。ただ水だけがほとばし落ちる。

はてな題詠「短歌の目」8月 - Letter from Kyoto

川添さんの対談youtube録音一覧はこちらから↓
www.youtube.com


なぎさらさ (id:negi_a)さんにも視聴の感想を書いていただきました。
今度は私がなぎさんに短歌をテーマにインタビューしてみたい。
baumkuchen.hatenablog.jp

ナンさん(id:majyonan)さんも視聴感想を書いてくださいましたー。
ありがとうございます!嬉しいです。
majyonan.hatenadiary.jp

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