nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

いまさらガンダムSEED観まして

「あなたのガンダムはどこから?」
「わたしは種から!」

【指定第2類医薬品】ベンザブロックL錠 45錠 ※セルフメディケーション税制対象商品


というゆるガノタとのやりとりにより一週間後には私の手元にそのDVDが届けられていたのでした。
お母さん、私、ガンダムDT卒業します。

というわけで以下感想をざくっとログ。当方ガンダム知識は若井おさむのネタレベルで機体萌えも持ちあわせておりませんことをご了承ください。

ざくっと感想

・しっかりねっちり戦争だ
・子ども向けアニメなのに主人公のベッドシーン(事後)(示唆)がある・・・だと・・・!
・仮面の男が出るのはガンダムシリーズのルールなんですか
マリューさんの乳推しがすげえ
・でも好きなのはバジルール少尉!
アークエンジェルVSドミニオン戦でなんとなく艦隊萌えの片鱗を味わう
・三馬鹿トリオかわいい
イザークーー!俺だーー!
・非戦を訴えつつ戦闘用MSプラモを売るというアイロニー

しっかりみっちり戦争だ

終盤は特に重くって、ちぎれた兵士やガンダム機体の残骸の画が結構しっかりはさまれてくる。ガンダム搭乗者がコックピットのなかで爆風にふっとばされていくシーンもギリまで描かれてて、「これ子どもが見る時間枠でやってたアニメなんだよな・・・大丈夫なのか・・・」と感じてしまった(多分それがガンダムクオリティなんでしょうけど)。

アークエンジェルVSドミニオン

マリュー率いる戦艦「アークエンジェル」とナタル・バジルール少尉(対峙の時点では少佐なんですね)率いる戦艦「ドミニオン」との対峙は、クライマックスということも相まってグっときたなあ。
マリューナタルの対比もこの物語のキーのひとつだったんだろうけど、ああこのようなかたちで相まみえることになるとは・・・。

砲撃戦を丹念に描写することで、「ホンモノの戦争の海軍戦もこんな感じだったのかな・・・」とうすら寒く感じさせられつつ、マリューナタルの砲撃指示シーンのカッコよさに身悶えもさせられるという訳のわからない快感を味わいました。何これ。

地球連合軍の三馬鹿トリオ

三馬鹿(機動戦士ガンダムSEED)とは (サンバカとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

終盤に出てきた地球連合軍のガンダム3機(カラミティ、フォビドゥン、レイダー)の造形、機体も搭乗者も、切ないながらも好きだったなあ。
この3機に載っている少年たちは「強化人間(ブーステッド)」と呼ばれる、薬物投与によってMSへの適合性を過剰にあげられた「生体CPU」。

(人間としての)過去情報がない、薬物によって行動と活動時間が管理・制限されている、戦闘を享楽的に楽しんでいる、戦闘にだけ己の存在意義を見いだせる。回が進みだんだんと素性が明らかになるにつれこの少年たちもまた「戦争によって生み出された被害者」であることが伝わってきて、痛々しくなる。

三馬鹿が登場するたびに3人それぞれを表現する画が焼き増しで使われているんだけど、何回観てもクロト(レイダーガンダム)の軍鶏(シャモ)感にちょっと吹き出した。「コケーッ!」って言ってる?言ってるよね?

シャニのセリフが最初めっちゃ棒読みで「どこのジャ●タレのゲスト出演だ!?」とびびりました。あれは薬物投与で人格崩壊のレベルがいちばん進んでいるためにああなってるって監督の指示なのね。それにしても深刻な語彙力の低下。後半「おまえ、おまえ、おまえーっ!!」しか言ってなかったな。

三馬鹿の最後の非撃墜者、クロト(トリ)が錯乱と涙のなか「ぼくは・・ぼくはねえっ!」って何かをいいかけながら爆風で消し飛ぶシーンは哀しかったですねえ。『自由になりたかっただけなんだ』ということばが続く予定だった、とどっかで観ましたが。
それにしても三馬鹿って。

トータルで

主人公キラとアスランが直面し乗り越えた(のか・・・?)「何のために戦うのか」という苦悩は一貫して描かれていたんですが、アズラエルのクズ感や、「駒」として扱われる三馬鹿トリオが出てきた終盤は本当に戦争の一番いやなところがギュッと果汁濃縮されてて、最終話見終わった直後はほんとに暗澹たる気持ちでした。
そういう意味で観てよかったし、シリーズの大体の構図もなんとなくつかんだし、おすすめされたファーストおよび逆シャアも観ねばなるまいですわ。その前に続編のSEED DESTINYか!

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