きょうの5分間文章スケッチ:「ザンスカールの三つ目の悪魔」
きょうの5分間文章スケッチ:「ザンスカールの三つ目の悪魔」
写真は説明文のあとにあります。
インド地方のお祭りでしょうか。写真のほぼ中央に面をかぶった何かの化身のような人物が写っています。
身にまとう布は赤、橙、えんじ、ターコイズブルーなど、光沢のある布にいくつもの鮮やかな色が入り、手の込んだ刺繍が施された強い光を受けきらきらと反射しています。
お面の顔色は白く、いっけん能面の「女面」のようなのですが、よく見ると額のところに小さな髑髏が5つほど立って付いています。
面の口は半開きで目は天に向けて半眼で開かれ、日本の大仏を想起させます。
額には第三の目が大きく開かれており、ヒンドゥー神話の創造と破壊の神シヴァ神を連想させます。
耳は福耳でアゴ近くまでふくよかに伸びています。
この面をかぶった人物の後方にたくさんの人達が体育座りで見えますが、ピントがボケているため彼らの表情は読み取れません。
いかがでしたでしょうか。
ぐぐったところこれはインド北西部「ザンスカール」という地域の「Sani festival」という祭典の一コマだそうです。
このお祭りのお面には神様と悪魔が出てきて、これは悪魔サイドの役だとか。
チベット仏教がベースの地域なのですがイスラム教シーア派もいたり、しかしお面に見えるとおりヒンズー教神話の影響も見られたりとなかなかミクスチャーなところなんですね。
形容しがたいものを形容してどれだけイメージとつなげられるか、という遊びをやってみたいと思っています。
半眼とかシヴァ神とか、「あれ、えーとあれなんてんだっけ」て単語をぐぐるの楽しい。
でも日常生活でも仕事でもあんまり使わない。
Monastery festivals in Ladakh and Zanskar| SandeepaChetan's Travel Blog