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ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

さざなみのよるー木皿泉

さざなみのよる
木皿泉

さざなみのよる

さざなみのよる

  • 作者:泉, 木皿
  • 発売日: 2018/04/18
  • メディア: 単行本


ドラマ先輩が「木皿泉さん脚本のドラマはハズレがない」と言っていたいたので読んでみた。
2019本屋大賞ノミネート作品。
「富士マート」三姉妹の次女、ナスミがガンで亡くなるところからスタートする、彼女の家族と、まわりのひとびととの人間群像劇。

ナスミのキャラがただただ気持ちよく、愛らしかった。ちょいヤンキーで直情的、だけどやさしい。後輩の女の子をだました上司を送別会の席でぶん殴っちゃうくらいに。
愛子の回とその次の好江の回が好きでした。「5階です」のくだりはお見事。
文体も好みで、会話のテンポ、センスがよいなと感じた。他の作品も読みたいです。

昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)

昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)

  • 作者:木皿 泉
  • 発売日: 2016/01/07
  • メディア: 文庫
すいか 1 (河出文庫)

すいか 1 (河出文庫)

  • 作者:木皿 泉
  • 発売日: 2013/08/06
  • メディア: 文庫





20時ころ、読み終えて余韻にひたっているあたりでちょうど「ゲッターズ飯田」の公式ラインからメッセージが届く。
毎日ひとことありがたいことばが届くのだ。今日は、
「己で本気で望んでいる幸せが何なのか、理解する必要がある」
だった。


多少ともだちがいなくても、孤独でも、あつくもさむくもない静かな部屋で好きな本を読んでいたい。
願いはそれだけなんです。

52ヘルツのクジラたち

かわいらしい装丁からは想像もつかないほど怒涛の展開だった。胸がいたかった。
以下ネタバレあります。予備知識なしで読んだ方が楽しめる本だと思うので、未読の方は今すぐ本屋さん図書館さんへGO。



52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち









母親からの児童虐待家庭内暴力)、養父からの虐待、子どもへの介護の強制、ネグレクト、恋人からの束縛DV。
嘘でしょ、というくらいに主人公の生い立ちが悲惨すぎて、負の連鎖が止まらない。ことばを失う。
以前関連に携わっていた友だちから聞いた話と照らし合わせれば、これは誇張ではなくリアルな家庭内暴力や幼児虐待の事態なんだろうなあと思う。
ヘビイな内容だけど明るい読後感で終われたのは、主人公キナコを美晴や村中、そしてアンさんという仲間が支えていてくれたから。



クライマックスで村中のおばあさん、さちゑさんのことばが胸に響く。

「ひとというのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。親になれば、尚のこと。」

52ヘルツの声をあげるクジラは孤独なクジラ。でもきっと、同じ52ヘルツの周波数を出す仲間の声をひろいとることができる。声をあげる者は、声を受け取り、与える者にもなれる。



ほか、心に残った文の引用

その、何にも知らない笑顔に唾を吐き掛けたくなった。あんたの考えなしな言葉のせいで、わたしは死ぬほど辛い目に遭った。魚臭いサンタクロースがどれだけ哀しかったか、あんたにはきっと想像もつかない。そして、思った。もう、このひとのことは信用しちゃいけない。このひとに可哀相な子だと思われたら、わたしはまた苦しまなくてはならない。もう二度と、このひとにも誰にも、憐れまれてはならない。それからわたしは、大人を常に警戒するようになった。


よかれと思って差し出す短絡的な助けが、その先を想像できない浅はかな優しさが、どれだけおろかな自己満足なのか、相手を逆に傷つける刃となるのか、その恐ろしさが自分の小学生時代の記憶とともによみがえってきた。同じ穴の狢にならないように気をつけよう。

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