nerumae

ほぼねるまえに更新してます 読んだ本/聴いた音楽/マラソンみたいに続けていきたいふつうの日記

腎移植のドナーになってきた③適合検査を受ける

前回まで

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というわけで生体腎移植手術を受けることになった。
私はドナーとしてレシピエントである弟に腎臓を提供する。

家族だからといって適合するとは限らない

家族間の腎移植とはいえど、型というのがあるらしく、必ずしも適合するとは限らない。
そればかりか、一度移植手術をした人はその腎臓の型に対しての「免疫」ができてしまい、拒絶反応が起きるリスクもあるらしい。
肉親である父と私の型が近いほどそのリスクもあり得るということなので、そこに注意して、4回ほどに分けて適合検査をしていくことになった。
当然のこととはいえ、リスクをゼロにするべくかなり慎重なんだなあ、と思った。

通院の流れ

県庁所在地の大学病院なので、往復も含めてまる1日がかりになる。
通院は月に1度しかないのでそんなに苦ではない。職場も快く理解してくれた。

最初の1、2回はMRI、CT、採血祭り。血を採られすぎて少しフラフラする。
さらに、ショッピングモールより大きい病院構内をあちらにこちらに移動しなければならず、さすがに疲れた。

検診や採血のあとは弟と一緒に診察室へ。検診結果や両者の現在の状態、手術日までの日程調整、再確認などをする。

モチベ維持のごほうびを考えておく

帰りにカフェで食べるたらこパスタでなんとかモチベを維持する。
病院が遠方になる方もそうでない方も、長丁場の通院は、何か自分にごほうびを用意しておくといいかもしれないです。


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腎移植のドナーになってきた②発端

先日、生体腎移植のドナーとして移植手術を受けてきた(正確には私は腎臓摘出手術)。
プロローグ的なものはこちら
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Cygnes discussion juvénile



ことの発端は、今年(令和5年)の年末に受けた弟からの連絡。
「以前移植した腎臓が機能しなくなった。もう一度移植手術が必要だと医師から言われた」と。
弟は生まれつきの腎不全で、すでに学生のときに実父の腎臓を移植している。
その後何年かは経過良好だったが、年末から急激に体調が悪くなり受診。
移植した腎臓の機能が急激に低下しており、すぐに人工透析が必要な状態、と診断された。


正月に実家に帰省したときに、正式にその話をした。
弟は膝をあらためて「姉さんの腎臓をおれにください」と頭を下げた。
正月から尿を一滴も排出できなくなっていたらしい。6kg増加したといっていた。
人は水分で6kg増える。
私は二つ返事で引き受けた。

もともと一回めの移植手術のときにすったもんだがあって、私がドナーになるというルートも考えていたため、迷いはなく、むしろ
「よっしゃ、やっぱわしの番や」みたいな変なアッパー感があった。
この変な使命感アッパー感の正体は、のちの通院でわかることとなる。





※個人の特定を防ぐためにところどころぼかしています。
※これから先同じく腎移植を受ける後人の一助になればという思いと、その時感じた自分の率直な気持ちをとどめておきたいという気持ちで書いています。

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