短歌・俳句
快晴、早朝6時。 久しぶりに山道を車で走る。 ひらけた道に抜けたとたん、え、左右の平野だったところに遠浅の海ができてる。 と思ったらそれは海ではなくて、田んぼに水が張られていたのであった。 もうそんな時期なのか。 水面は新緑色にきらめいていた。…
短歌日記のような *********** https://www.flickr.com/photos/76591969@N03/7098001041 電熱線とりかえるなよいまaがあっためてんだビーカーの水 動滑車つかうなタカシお前ならペテルギウスに手が届きそう 3N斜面を引っぱる苦役など負うほど前世でなにをや…
そういえば惑星が「惑星」とよばれるゆえんを先日聞いた。 地球からみて恒星が位置をほとんど変えずにいるのに対して火星や木星などがあっちにいったりこっちにいったりフラフラ動いている(ように見えた)ことから「惑う星」、「さまよう」「放浪者」の意味…
アドレッセンス11首 8月 膝を打つビートで気づくジョックロック ナカタの夏は終わっていない 文字式もろくに解けない中3の揚々と書く「want to be a good drummer」 脱走を果たしたワダよ内履きでそのまま夏をにげきってゆけ 脱走を果たしたワダはノノちゃ…
山登り十句 笹笛のきばを生やして山わらべ センセイをからかうように花びらは 蕨とるぜんまいをとる生きている 万緑がきたとふるえる山桜 たらの芽に我を忘れて思春期は 蔦よ見よまつすぐな子の凱旋を 子どもらにちぎられるまま笹ゆれる 吾子らゆく山のいた…
山登り八句 青あらし神社のすずを撫でゆけり 鶯の邪魔をせぬよう草をふむ 枯鳥居赤い枝花ぼんぼりに 蛇の枝ゆつくり下りろとよこたはる プラスだと肯定するや三角点 サンショウウオの卵の棲みか教はれり 静けさの歲月生えり亀の苔 山薫る桜吹雪をくぐり抜け …
短編小説の集い特別企画「なつやすみの宿題57577」に参加します。六首です/マークシート入道雲に投げつけてぼくを満たせよコカコーラゼロ
魔改造短歌を詠んでみる l-exil.hatenablog.com id:l_exil 氏の魔改造短歌に倣って、私も遊んでみた。 氏は「超絶短詩」のルール(ある単語を間投詞+単語に分解し、別の意味を付与する)に則り、短歌作品中に登場する語彙を超絶短詩分解して元の短歌にプラス…
夕寂四句 清明や田に水の張るひかり張る 夕寂を溶かしてをれり風車 薄原( すすきはら )浮雲に手のとどかざる 傾( かたぶ )きて菜の花もわれもしまいなり
なに者も午睡の神を宿らせて春の電車は泥田をゆく
題詠短歌をなんのために、どうやって詠んでいるか、じっさいの卯野の詠みかたの例をまじえて話をします。
ぎ/なぎさらささんのエントリから手にとった枡野浩一「かんたん短歌の作り方」(ちくま文庫)。 方法論についてはねぎさんが要点を抜書きされているので、私は個人的に好きな歌をここに引用しておきます。
永田和宏「作歌のヒント」機会詠の項と欄陸来訪の記憶から、「他者の視点をはなれ自分の目でものを見ること」について書きます。