短歌 : 回転体抱く
短歌日記のような
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電熱線とりかえるなよいまaがあっためてんだビーカーの水
動滑車つかうなタカシお前ならペテルギウスに手が届きそう
3N斜面を引っぱる苦役など負うほど前世でなにをやったの
仕事量はアミもニシダも同じだが秒で引ききるニシダいとしき
酢酸カーミンの優しさが鼻につくくらい疲れては いる 外のわた雪
オータキが「くせえ」とよこす内履きの勘合札のようなきらめき
「たったここ、これしか、これでも、できなくて」 出ないシャー芯泣きながら押す
「がんばりますがんばるしかもうないからね」
露点に達し続けている瞳
「塾には『やらなくてもいい』って言われて、でも、やりたいんです」回転体抱く
なんどでも見せる回転ドアに似た円柱のかたち
開かれたドア
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