2018-05-03 山登り十句 短歌・俳句 山登り十句 笹笛のきばを生やして山わらべ センセイをからかうように花びらは 蕨とるぜんまいをとる生きている 万緑がきたとふるえる山桜 たらの芽に我を忘れて思春期は 蔦よ見よまつすぐな子の凱旋を 子どもらにちぎられるまま笹ゆれる 吾子らゆく山のいたみを知らぬまま 命綱の根っこで笑う菫かな ひつそりと睨めて立てりまむし草 無作法を笑ってゆるすイカリソウ