第18回短編小説の集い「鶏侍」脳内レシピ
第18回短編小説の集いで書いた自作のお話「鶏侍」考えてた脳内レシピをログしときます。
テーマ
「鳥」
セルフテーマ
「サクっと楽しく読んでもらえる話を書きたい」
材料
慣用句「鳥頭」
調味料
・拳銃が書きたい
・警察ものが書きたい
・独りやもめの枯れ刑事っていいよね
・そいつが部下のミスで血流してるとさらにいいよね
・「ぼんじり侍でございます」は絶対どっかで入れたい
・落語みたいな終わり方にしたい
・ヤク中ジャンキーのモデルはアニメ「おそ松さん」20話「スクール松」より裏番一松です
Hulu様より
www.hulu.jp
(どうでもいいけどこの一松の造形元ネタって望月峯太郎の「ドラゴンヘッド」ですかね・・・)
以上の材料に調味料をふりかけて切ったりつなげたりぶん投げたりしてできました。
反省
あからさまなメッセージ性は鼻につく
「遠い未来を見過ぎずにとりあえず今を生きなさい」というのは最近じっさいに私が言われた言葉でして、そういう意味で鶏野は私にとっての大根侍であり救いであり願望です。自己救済です。
でも自分が読み手になった場合、いきなりメッセージ性ぶっこんでくるのは、しかも短編でここまであからさまに入れるのは悪手だなって思っちゃう。それは理解してます。
後づけ描写はアラが出る
まさりん(id:masarin-m)さんにご指摘いただいた通りに、病院の治療室の回想シーンから居酒屋に戻ってくる場面転換は、自分でも読み直したらわかりにくかったですね。
あの病室回想シーンは後付けだったのでさすがまさりんさん、そういうの全部わかるんだなあと思いました。すごい。
肉付けしたらしっかりつなぎ粉ついてるか振り返ったほうがいいですね。
技法はおいおい
あと確かに「」の使い方でも迷いました。改行、スペースも。
迷いつつ、「でもぶっちゃけどっちでもいいのである〜」みたいなこと言ってる筒井康隆御大のおことば通り、とりあえずは瑣末を気にせず話の筋をしっかりしようと思ってそのまま通しちゃいました。
小説技法はおいおいチェックしていこっと。
まさりんさんとだだかぶりするところで危なかった
実は途中まで、まさりんさんと材料がだだかぶりするところでした。あっぶねえ!
とんねるず「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の芸人・末吉くんがやった刑事平泉成とオウムの刑事ドラマワンシーンからちょっくら失敬して後味悪いの書けないかな〜と試行錯誤してけっきょくむずかしくって書けませんでした。
気になる方は「犯人に嫌な追いつめ方をするベテラン刑事役の平泉成」でおぐぐりください。
刑事平泉さんの前で「ヨシコ、ナニイレタ、ヨシコ、ナニイレタ、ヨシコ、ヨシコ、ヨシコ、ギャーーー」ってオウムが叫ぶってやつです。
読んでくださった方ありがとうございました!