こんな短期間でドハマりしたことあったかな?好きすぎて連日のブルーライト照射で眼球が腐れ落ちるかと思いました。
以下、第一期、第二期についてざくっと感想ログ。
補足説明もはしょってますしネタバレもガンガンしてます。
あらすじはこちら
PSYCHO-PASS - Wikipedia
第一期
・登場人物ひとりひとりの魅力がすごかった
・対比構造は狡噛(善)VS槙島(悪)ではなく狡噛・槙島(人間性)VSシビュラ(システム、法)
・人間性の希望としての 常守朱
・常守朱はなぜ濁らない?
・カガリぃいぃぃぃ!
・古典引用ガンガンだ
→えっこれ押井守作品じゃないよね?ってくらい古典引用が多い。槙島が懐古主義とインテリだというのを表す要素だけど、特にチェ・グソンとのSF作家についての会話とか「うおお元ネタ読みますよみます」と駆り立てるギミックの嵐。読んだばっかのピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」の原題「Travail Soigne*1」を思い出しましたとさ。
・ 宜野座 と 征陸 とっつぁんのストーリーも最高
・宜野座さん執行官堕ちからのラストのループ感が最高
・脳みそ演算システムは「銃夢」っぽい
・義体や電脳の設定は「攻殻機動隊」っぽい
→でもこのあたりは2作品に意図して関連付けたわけではなくて、現在の延長で近未来を考えていった場合に必然で出てくる構成要素なんでしょう。
シビュラシステムはまんま「1984」だし。
・最終話の22話、ハイパーオーツの夕暮れのなかで槙島聖護が死ぬシーン、美しすぎて泣いた
こんなに死ぬ間際の人間が自分の五感をフルに堪能し、満足して死んでいく描写、ほかにあるだろうか。槇島の死に方を羨ましい、と思ってしまった人は私だけではないはず。
第二期
・だからなんで常守朱は濁らないんだっつーの
→逆に怖いってレベル
・狭量で嫉妬深い霜月美佳は愚昧な「市民」の象徴
・第一期で槙島を演じた櫻井孝宏さんが雛河役だ
→でも関連はありませんでした☆
・一期に比べてちょっとストーリー重視になりすぎたかな
11話という尺を考えたらいたしかたないのかな。テーマが思考実験ぽかっただけに一期に比べて動きよりも説明が多くなった印象でした。
重箱の隅:脳の情報ってクラウドデータではないの?
二期でシビュラシステムを司る免罪体質者の脳みその扱いについて、ちょっとひっかかったこと2つ。
1, 脳の持ち主の人格って洗浄しないの? 2, 禾生局長の義体に脳って物理的に入れてるの?データじゃないの?
1, 脳の持ち主の人格って洗浄しないの?
二期では東金美沙子の人格思考がシビュラの運営について有害だということで結果的に他のシビュラ脳からエリミネート判定をくらっちゃったわけですけれども、槇島を例にとっても個々の人格がこういうシステムにおいてのバグ要素になり得るんだから取り込む前に一回人格洗浄というかリセットしない?とりわけ免罪体質(≒サイコパス気質、反規範性)を取り込むわけですし。
2, 禾生局長の義体に脳って物理的に入れてるの、データじゃないの?
第一期で出てきた藤間幸三郎feat.
時代設定的に物理的に脳をとっかえひっかえしているはずがないからクラウドデータはなずだけど、だとしてもシビュラ内の脳も死ぬの?連携してるの?そういう細かいこといちいちつっこんだら死ぬの?
まとめ
警察ものなんだけど単純な正義VS悪で割り切れるものではない、「人間性とはなにか」を深く考えさせられる好みの作品でした。
とくに一期の槙島聖護の、人間の強さ、狡猾さ、孤独さ、哀しさ、美しさ、子どもっぽさ、もろもろの矛盾をギュっと詰め込んだような造形。その魅力は素晴らしかった。
押井守、攻殻機動隊、パトレイバー好きなのにどうして今まで観てなかったんだろう、リアルタイムで沼堕ちしたかった…
とりあえずTSUTAYA行って劇場版レンタルとスピンオフ小説買ってきますね…

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