さざなみのよるー木皿泉
さざなみのよる
木皿泉
ドラマ先輩が「木皿泉さん脚本のドラマはハズレがない」と言っていたいたので読んでみた。
2019本屋大賞ノミネート作品。
「富士マート」三姉妹の次女、ナスミがガンで亡くなるところからスタートする、彼女の家族と、まわりのひとびととの人間群像劇。
ナスミのキャラがただただ気持ちよく、愛らしかった。ちょいヤンキーで直情的、だけどやさしい。後輩の女の子をだました上司を送別会の席でぶん殴っちゃうくらいに。
愛子の回とその次の好江の回が好きでした。「5階です」のくだりはお見事。
文体も好みで、会話のテンポ、センスがよいなと感じた。他の作品も読みたいです。
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20時ころ、読み終えて余韻にひたっているあたりでちょうど「ゲッターズ飯田」の公式ラインからメッセージが届く。
毎日ひとことありがたいことばが届くのだ。今日は、
「己で本気で望んでいる幸せが何なのか、理解する必要がある」
だった。
多少ともだちがいなくても、孤独でも、あつくもさむくもない静かな部屋で好きな本を読んでいたい。
願いはそれだけなんです。